「勘定あって銭足らず」、「黒字倒産」という言葉があるように、中小企業にとって資金繰りは最も重要です。たとえ利益が出ていたとしても、資金がショートしてしまえば会社は倒産してしまいます。逆に赤字になっていたとしても、資金繰りさへよければ会社は存続していきます。
利益はでているのにお金は残っていないけどなぜ?
その理由は会計上の利益(損益)と資金(収支)は異なるためです。売り上げは実現主義によって、商品を引き渡した時に計上されますが、実際に現金が回収されるまでにタイムラグが生じます。この差が利益と資金の異なる要因です。
また、売上の増加は資金繰りの悪化要因になります。商品を仕入れて販売し、現金化されるまで企業はお金を立て替えている状態になります。売上が急激に伸びているような場合、資金繰りも急激に悪化する可能性があります。このような場合には、運転資金の借入も検討すべきです。
売上・利益だけでなく資金繰りを把握していかなくては、黒字倒産をしてしまう可能性があります。